ぱんどら株式会社(以下、ぱんどら)が物流支援と資材を手がけている、犬猫生活株式会社(以下、犬猫生活)さんがビーチクリーンを開催しました。
ビーチクリーンの目的
今回の活動対象として、犬猫生活の主力製品であるドライフードが石川県で製造されていることから、石川県河北郡の海岸を選ばせていただきました。
犬猫生活では、「全ての動物とその家族の幸せな生活のために。」を理念に国産・無添加のプレミアムペットフードの販売をはじめとしたペットケア事業を展開しており、原材料である、石川県金沢港の朝獲れ魚に蓄積するマイクロプラスチックを減らすという目的のもと今回の実施に至ります。
ビーチクリーンは、日本全国で活動が行われており、地域活性化などの副次的な効果もありますが、海洋汚染(特にマイクロプラスチック)は海洋生物に悪影響を及ぼすことが確認されており、食物連鎖の過程でペットなどの生き物の体内に蓄積する可能性を示唆されています。
今回は、日頃からこのような取り組みに尽力されている犬猫生活さん、製造元に近い配送などを手がける塚本郵便逓送株式会社・日本郵便株式会社・ぱんどら社が協力参加しました。
ビーチクリーン活動報告
開催日時 | 2024年9月29日(日) |
開催場所 | 石川県河北郡の内灘海岸 |
参加人数 | 27名と犬2匹 |
ごみ袋回収量 | 可燃59袋/不燃5袋(合計64袋) |
最高気温26℃という爽やかな秋晴れに恵まれ、石川県河北郡の海岸を清掃しました。広い海岸を歩いていくと、波打ち際の特定のエリアに漂流した沢山のごみが見つかります。
ごみ袋とトングを片手に、青いアイテムを身に着けての活動です。
ガラス片のようなごみも落ちていますので、丁寧に拾っていきます。
ビーチクリーンで回収したゴミ
海岸を見渡していくと、パッと見はわからなくても小さなごみが多く落ちていました。綺麗な海岸のように見えても、タバコの吸い殻や大型のプラスチック、ペットボトル、空き缶といったさまざまなごみが続々と出てきます。
2024年9月29日(日)のビーチクリーンで回収したゴミは、可燃59袋、不燃5袋でした。海ごみゼロウィーク2024では、このようなオリジナルのゴミ袋が配布されており、1袋で約30Lとなります。
参照:海ごみゼロウィーク
ビーチクリーン参加者の声
今回のビーチクリーンの参加者には、お子さんやワンちゃんなどの姿もありました。彼らのエネルギーはとてもパワフルで、その笑顔やかわいらしいや鳴き声に、沢山元気付けられました。
ビーチクリーンに参加するメリット
ビーチクリーンは1985年にサンフランシスコを本部にする、海洋自然保護センターが実施したことが始まりで、日本では30年以上の歴史があります。「ビーチクリーン」という言葉を、一度は耳にしたことがあるという方も少なくないでしょう。参加することで以下のような心理的な変化が生まれると考えます。
- マイクロプラスチックの現状を知れる
- ごみ問題に当事者意識が生まれる
- 自身の生活に意識の変化が生まれる
マイクロプラスチックの現状を知れる
海岸を掃除していると、小さなごみが落ちているのに気づきます。海の生物が餌として間違えて口に入れる、絡まって動けなくなるというわかりやすい問題のほか、浮遊しているプラスチックが波の力と紫外線によってマイクロサイズまで小さくなることで生じる生態系への影響も懸念されており、陸に住む人間にとっても他人事ではなく、「ここまで悪化した状態なのか」とマイクロプラスチックの現状を目の当たりにします。
ごみ問題に当事者意識が生まれる
プラスチックによる海洋汚染の影響はメディアでも叫ばれている内容ですが、対岸の火事のように捉えている方が多いかもしれません。ビーチクリーンに参加すると、実際にごみが散乱している状態を目にします。
「自分1人が意識しても何もかわらない」という認識から、「自分でもできることを始めよう」という気持ちになり、当事者意識が芽生えます。
自身の生活に意識の変化が生まれる
ごみ問題に当事者意識が生まれますので、日常的な生活にもちょっとした変化が生まれるかもしれません。「レジ袋をもらわなくていいようにエコバックを忘れない」「ストローはもらわない」というように、身近なところから意識が変化するかもしれません。
海ごみゼロウィークの今後
今回は、27名と犬2匹でビーチクリーンを行いました。
関係者のみで小規模に行いましたが、今後は共感の輪を広げながら継続的にビーチクリーン活動を実施していきたいと考えています。
また今回実施した「ごみゼロ活動」という取り組みは特別な活動ではなく、ハッシュタグ
「#umigomi」をつけてSNS投稿をするというように誰でも参加できるものです。
青いアイテムをつけていなくても、外出先でポイ捨てされたごみを拾ってハッシュタグでツイートするだけでも、参加となりますので、人数の多寡に関わらず、ぜひ皆様も検討してみてください。
1人1人のちょっとした意識のアップデートが、海を守ることに繋がります。